旅記

生存報告あるいは将来的な墓標として

ゆっくり入管

飛行機は定刻より25分遅れて着陸した。定刻発であることになっているにもかかわらずだ。

飛行機のタクシー開始時点と着陸時点で発着時間を表示するのをやめてほしい。最近は滑走路の混雑などでタクシー開始後から離陸までに時間がかかったりする。離陸が遅れたことを知らないと迎えの時間予測などができないのでなんとかならないだろうか。それとも私が無知なだけでもっといい方法がとられつつあるのだろうか。


さて、わたしはそれから1時間入管に並んだまま、まだ列が半分進んだくらいだ。周りは皆いらだっていて面白いので書き残すことにした。


確かに、効率が悪く、不公平だ。

トルコ国民以外の全員な蛇行した列に並んで入管を通るわけだが、4つしかない窓口を前にかなり混雑していた。


ブルガリアかどこかのスラブ系に見える女性がレーンをくぐって知人と合流したようで、私の前の70代くらいのドイツ人らしき女性がキレている。みんな並んでいるのよ!と。スラブの女性は、オッケーオッケーと返答し、そこを動かない。


この空港にはファストトラックがあって、航空関係者や外交特権のある者以外も850リラくらい払えば通れるらしい。4000円くらいか。一時はレーンから大きくはみ出るくらいに人がひしめいていたのでそちらに流れる者も多かった。


しばらくするとレーンの仕切りよりも人が溢れ出た。そうすると、なぜか入管の窓口を左にあたらしく4つ開け、最初に開けていたレーンの入り口をもう一つあけて人を流し入れたのだ。右の入管に並んでいる列の前の方を案内するのではなく。そして、右の窓口をなぜか2つ閉めた。つまり、あとから左に並んだほうがよほど速く列が進んでいる。


だからレーンがひとつしかなかった時からじっと並んでいる人々は不満を覚え、他人同士でもぶつくさ何か言い合っている。


結局窓口の開け閉めは入管職員のシフトっぽいが、窓口の場所をあてがう担当、乗客を分配する担当が欠けている。すでにドイツが懐かしい。


明らかにトルコ語を話しているがトルコ国民以外の列に並んでいる男性(国籍を放棄したトルコ人か、アゼルバイジャンかイラン西部出身か、何だろう)が、左のレーンから入管前に広がろうとしている群衆に自分たちのエリアに留まるよう叫ぶ。

 

いざ自分の番になったらあっさり20秒くらいで解放された。そういえば2014年あたりも夜の8,9時ごろに着いて同じ目にあったような気もする。人間観察は面白かったけれど荷物が重すぎて腰が痛いので、この時間に着いて愚直に並ぶのはこれからやめよう。あと、トルコに一泊だけというのもやめよう。コスパが悪すぎる。

 

朝7時にホテルを出てから食事を取れておらず、ずっとドライフルーツとナッツを食べていたのであまり充実した気分ではない。ホテルまで1時間かかるが何か店は開いているだろうか。あとは水を4-5時間口にしていなかったのでメトロ入り口の自販機で買った500mlをすぐ飲み干した。くさいメトロに安心感を覚える。

 

そういえば荷物受け取りのところには、私の便の名前はすでに無くて、あせって探したところ私のスーツケースは健気にベルトコンベアの上で回り続けていたようで、事なきを得た。これ以上ややこしいことにならなくてよかった。

 

ホテルを今回は市中に取ったので、空港からメトロに1時間乗っていることになる。ごとごとメトロに揺られながらゆっくりブログを書こうと思ったのに様々なトラブルと待ち時間により、旅に関してはもう書くことがあまりない。