旅記

生存報告あるいは将来的な墓標として

深夜便、仁川での乗り継ぎ

欧州に向かっているわけだが、長距離便は今回仁川からになる。仕事ではあるが現地合流できれば航空券を自分で取っていいということだったので、ありがたくそうさせてもらった。

しかし予算の上限があって、少しトリッキーな経路をとることになった。

 

日本から長距離の便を探すと中国の航空会社ばかりが出てくる。昔ひどい思いをしてから中国の航空会社を敬遠している。中国の航空会社にも多種あるし改善はされているとは思うのだが、深夜便でうるさくて汚くて席は蹴られて食事はゴムをかんでいるみたいで、非常に疲弊したからもう二度とあんな思いはしたくない。

 

それゆえ中東系の航空会社を求めての仁川経由である。(*結果的に北京経由で行った人たちもエティハド航空コードシェア便だったらしく、そちらでもよかったのかもしれない。)

 

しかし我が旅毎回のことだがなかなか体力が削がれる。

 

出発までに引っ越し準備でバタバタして昼食も食べられず空港へ走り、それこそ夕食どきに飛行機を乗った。定時に飛び立ったフライトでは1番前の座席の乗客達が、1番前の座席とセットになっているのだろうか、ミールボックスを受け取っており!劇的に食欲をそそる香りが、2列目(乗り継ぎ客だからだろうか、ほぼ満席なのに隣はいない)に座っている私のところまで漂ってくる。

 

水も手荷物検査で没収されているが買うのも癪なので(買えないわけでもないのにそういうところで成熟が見られない)目を瞑って一日慌ただしく過ごした疲労をやり過ごす。

 

仁川空港の西ウイングに到着し、トランジットデスクに向かう。関空では仁川から先のチケットは発券されなかったのだ。

しかし、西のトランジットデスクへのゲートはしまっている。この規模の空港でも夜9時を回るとそんなものなのか。バカ広くて静かな通路をリュックをゆらしつつふぅふぅと進む。ダンボールの上げ下げですでに肩が痛いところへダメージが加わる。

 

東ウイングのデスクも無人であり、ギョッとしたが手荷物検査場はやる気なさそうに業務中だ。チケットがないが通れたのでとりあえず道順に沿って歩き、トランジットデスクを探す。アシアナ航空とそれ以外で東西ウイングにデスクが分かれているらしい。私はそれ以外、だったのでせっかく東まで歩いたのにまた西方向へ戻る。

 

免税エリアに入り、そして、やっと見つけたデスクは、また無人であり、

 

「直接ゲートに来い」

 

と書いてあった。

 

そして、たどり着いた搭乗ゲートは、どうやら到着ゲートの隣…

 

疲労感が増した。

 

ゲート前の仮説デスクでチケットを発券してもらい携帯を充電し、水筒を満たしてこれを書いている。

今から10時間飛ぶのでなんとか少し寝たい。

ああ、使い捨てスリッパを持ってきてのにスーツケースの中だ。どうしてそっちに入れた…。

 

もう帰りたい。

 

まあ、きっときちんと調べたらわかるのであろうが、飛行機旅に脳を使うことをしなくなっており全く何も事前リサーチをできていない。なので、私が悪い。

 

仁川空港はイスタンブール空港と同じようにある程度トランジット時間が長いと無料の市内観光を提供しているらしい。空港を歩いていて知った。

 

久しぶりに複数カ国に行くので勘を取り戻したいところだ。

 

 

お腹すいたなぁ。

ディナーミール出るのだろうか…

 

ミールが出るとしてあと2時間はあるので、ゲート隣のコンビニに行く。お弁当やサンドイッチは完全に売り切れだ。さっき国体か何かのチームが群がっていたのが関係しているのだろうか。

パッケージ入りのホットドッグがあったのでそれを急いで食べる。さすが韓国、唐辛子が効いている。